第二夜「カミサマ」

末の弟が生まれるときの話。

私の親戚の人で「カミサマ」の世話人だった人がいた。

「カミサマ」とは私の住む地方に伝わる一種の占い師や巫女のようなもので、一見普通のおじさんおばさんだが、不思議な力を持つ人が多いらしく彼らの言うことはよく当たるというので、土地の人は何かの節目の際には「カミサマ」に助言を聞きに行くのだという。

そのとき出産を控えていた母もその親戚の人の紹介で「カミサマ」に助言を聞きに行くことになったそうだ。

母を見た「カミサマ」は開口一番に「お腹の子は男の子だね」と言った。

それを聞いて母は「あれ?」と思ったという。

実はこのとき病院の診断ではお腹の子は女の子だと言われていたからだ。

母はそのことを「カミサマ」に言ったが、「カミサマ」は自信たっぷりにお腹の子は男の子だと繰り返した。

母は半信半疑ながらも「カミサマ」からいろいろな助言をもらい、その日はそのまま帰ったという。

そして後日、出産の日、「カミサマ」の言ったことが正しかった。